飢餓、貧困、環境問題の根本の原因は脳の仕組みを理解すること

はじめの記事はこちら

 

はじめの記事で、社会に関心を持ち、本を読んだりして追求をし始めたら、追求すればするほど問題が広がったという話をしました。

 

具体的にどういうことかというと、環境問題に興味を持ち、本を読むようになって、追求を始めました。

 

環境問題と言えば、例えば二酸化炭素を排出する量を減らすということですが、このことをひとつ取っても問題を根本から解決することは簡単ではありません。

 

例えば温暖化防止するための国際的なルールを世界で決めた「パリ協定」を決めても、アメリカがパリ協定から離脱することを決めたという出来事がありました。

 

なぜ簡単に二酸化酸素の量を減らすことができないかというと、ひとつには資本主義の仕組みに問題があります。

 

資本主義は利益を生み出すことをよしとする考え方です。

 

毎年先進国は成長率を設定し、常に成長し続けなければ、競争力が低下し、国全体が貧しくなります。

 

成長力を維持しようとすることと環境問題に取り組むことがうまく結びつかないのです。

実際にトランプ大統領がパリ協定から離脱するときも「(協定は)米国の経済を弱らせ、労働者をくじき、主権を損ねる。米国を他国より常に不利な立場に置くものだ」などと発言しています。

 

環境問題のことを調べると、資本主義の仕組みとのつながりを考えないといけないことになり、問題が複雑化していることに気づきます。

 

経済に注目をしても、企業の利益を追求するのが資本主義だから、そうなると、会社の中にも目を向けなければいけません。

 

そうなると次の問題がまた発生します。

企業が利益を優勢してしまうと、環境問題は後回しになってしまい、利益優先の企業で働いている人の中で、そのことに矛盾を感じる人が出てきてしまいます。

 

そうなると、仕事をし続けているうちに、利益を追求することを第一の目的にしている企業の元で働いていると、環境を破壊しながら働いていることを矛盾を感じながら働くことになるので、モチベーションが低下しています。

 

ここまでをまとめると

・環境問題を掘り下げる

・利益を追求する資本主義の仕組みに気づく

・利益追求の企業の仕組み、限界に気づく

ということで、環境問題のことを考えても、単純に物事は解決しません。

 

そして、環境問題でなく、戦争も人類が始まってから終わることがないことをみて、こんなにたくさんの問題をどうやって解決すればいいんだと考えるようになりました。

 

相談するにも誰にも相談できる人がいないので、ひとりで悶々と大学生の頃に考えていました。

 

考えているうちに同じようなことを考えている仲間が欲しいと思うようになって、社会人になったらたくさんのNPOのイベントに行くようになりました。

 

そこで自分が思っている問題意識、飢餓、貧困、環境問題、戦争などあらゆる問題の根本原因を解決する技術、仲間と出会うことができました。

 

問題の根本原因は自分の「外」にあるのではなく、自分の「中」にあったのです。

 

飢餓、貧困、環境問題、戦争は自分の外の出来事に見えるけど、根本原因が自分の「中」にあるとはどういうこと?

 

と思う方もいるかもしれません。

 

問題の根本原因には脳の仕組みに原因があります。

 

詳しく述べるのはまた次回にしますが、脳が「分けて見る」という仕組みを持っていることが原因で問題を生み出しているということなのです。

 

環境問題に当てはめると、環境問題は国の方針によって、関わり方が異なってきます。

利益を追求する国、そして、環境に配慮している国など様々な国があります。

問題の本質を掘り下げて行くとなぜ国と国が分かれているかということになります。

国と国は民族主義によって分かれています。

 

あの人は日本人だ、あの人は韓国人だ、あの人はアメリカ人だ、あの人はユダヤ人だ。

 

その民族意識のはどうやって生まれるのでしょうか。

私たちが生まれたばかりのときから私は日本人と思っているでしょうか。

私たちは目で見て境界線を分けて、日本人、アメリカ人とわけています。

親から環境からあなたは日本人と教えられて自分は日本人なんだと無意識のレベルから思うようになるのです。

その分けるという脳の仕組みに問題を起こす原因があるということがわかったときは衝撃でした。

 

なぜなら、脳を持っていればもれなく、みんなが瞬時に分けるということをしているからです。

 

それまでは自分の外に問題があって、その問題をどのように解決していったらいいかと考えていたけど、そもそも脳の認識の仕方に問題があるのであれば、戦争を起こしていない「私」にも戦争を起こす種があるということです。

 

なぜ人間は戦争を起こすのでしょうか。

戦争を起こす原因には考え方の違いがあります。

国の考え方が違っているときに他国の考え方を変えることができないから武力で制圧してしまうのです。

 

これを個人に当てはめて見るとどうなるでしょうか。

個人にも同じようなことが言えます。例えば会社では自分の考えと相手の考えが違っている場合にどうすると思いますか?

 

自分の考えを伝えても相手が納得しない場合があります。

そうなると自分の考えを押し付けることしかできなくなってしまい、どちらかが我慢しないといけなくなってしまし、ストレスがたまってしまい、そのストレスが限界にくるとうつになってしまうこともあります。

 

大事なことは脳の仕組みがあって、相手と自分を分けてしまうということを理解し、自覚することです。

 

自分の考えと相手の考えが違っていて当たり前だということを知るだけでだいぶコミュニケーションが変わってきます。

 

自分の考えが絶対正しいと思うことが全ての問題の根本原因だということがわかって、自分も相手と自分を瞬時に分けていると気づいたときに、問題の原因は外にあるのではなく自分の「中」にあると気づいたのです。