映画「スノーデン」を見て
スノーデンが何をやった方か知っていますか?
私は告発した人とくらいしかわかってませんでした。
今回は映画「スノーデン」を見て感動したこと、気づいたことをシェアします。
まず、個人が国と戦い、国を変えていく姿に希望を感じました。
アメリカ国家安全保障局、CIAの元局員だったスノーデン。
イラク戦争に志願するほどの思いがあったけれども、後に国家安全保障局(NSA)に従事し、情報収集の仕事をしている中でアメリカのやり方に疑問を持ち、告発するまでに至ります。
スノーデンは2018年現在2つの映画になっていて、今回見たのはオリバー・ストーンの「スノーデン」でした。
映画のどの点に感動したかというと、スノーデンのひとりの人の勇気ある行動がアメリカの実情を暴露され、国家を変えるまでに至った点でした。
スノーデンは告発したときに言います。私が告発しても何も変わらなければアメリカは独裁になると。
告発した理由はこの現状を暴露することで、アメリカを変えたいその一心だったのではないでしょうか。
彼は逮捕されることを覚悟の上で告発したのだと思います。
そして、もうひとつ私が感じたことはスノーデンだけでは告発できないということです。
今回の告発は「ガーディアン」というメディアを通じて実情が取り上げられました。
「ガーディアン」がこのことをスクープにしなければ、このように多くの人に伝わることはなかったと思います。
アメリカを敵に回してもいいという気概、本来メディアとは真実を伝えるべき機関であるはず。
日本のメディアは政府のいいなりになって都合の悪いことは一切報道しません。
「ガーディアン」のような勇気あるメディアとスノーデンの純粋にアメリカを変えたいという思いが合わさって、今回このようにスクープになり、たくさんの人にスノーデンの主張が届いたのです。
NSAがどのようなことをやっていたかというと、標的になった人の通話記録やメールの内容など傍受され、犯罪に関係ない人も傍受されているということが当たり前に行われていたのです。
このことはアメリカだけの問題ではありません。映画の中で「日本が同盟国でなくなった場合は電力システムを停止させられるマルウェアを横田基地駐在時に仕込んだ」と語られており、アメリカの同盟国である日本も他人事ではないということなのです。
これからの時代は情報がいかに取り扱われるのか、そのことに私達が注目していかないといけないし、安倍政権がいろんな問題があってもうやむやにしてしまう。
国に対して毅然とした対応を私達が取らなければ、スノーデンが危惧している管理社会によって、国民が支配されてしまうときが来てもおかしくないということではないでしょうか。