被災された人の話を聞いて感じたこと

先日福島の被災地に行きました。

 

アートイベントの撮影で行ったのですが、実は311が起きてから東北に行ったのははじめて。

 

実際に被災された方とお話をしていろいろと思うことがあったので、書き留めたいと思います。

 

私がお話したのはソーラーパネルを作ったオーナーの方。

 

311が起きてから農地では全く作物を作ることができず、農地の有効利用として、ソーラーパネルを出資を募りつくったとのことでした。

 

ソーラーパネルができてまだまもないらしく、ソーラーパネルをつくるのに5年かかったということなのです。

 

その方は他にもソーラーパネルをつくっているところはあるけど、すべて企業によるもの。個人が出資して作ったのはひとつしかないということです。

 

ソーラーパネルができたのは奇跡だと言っていたのが心に残っています。

 

国は農地は農地として利用することと言って協力をしてもらうこともできなかったり、他にも個人でソーラーパネルをつくろうとしたみたいですが、つぶされてしまったそうです。

 

おそらく利権によるものだと想像します。

 

国は一切ソーラーパネルを作ることには協力してくれなかったということでした。

 

地元の銀行に出資を募ったところ断られ、仕方なくメガバンクに融資してもらうことになってソーラーパネルを作ることができたということです。

 

地元の銀行に断られたときの気持ちは相当辛かったと思います。

 

広大な敷地のソーラーパネルを作るためになんと100億もかかったそうです。

 

200億の利益が見込めるということで融資してもらったそうです。

 

20年間は農地の代わりにソーラーパネルで利益を生み出し、20年経ったら本来利用されていた農地として返す予定ということです。

 

20年というあまりにも長い月日。

 

311の傷跡の大きさを痛感する出会いでした。

 

そして、国が全く被害に合われている方の立場に立っていないということにもともとわかっていたけれども、実際に被災された方の話を聞いて、国に対して憤りを覚えました。

 

国は国民のためにあるはずなのに今や主客転倒している現実。

 

新しい国づくりの必要性を感じました。