ゲーム・オブ・スローンズから生き方を考える

海外ドラマ、ゲーム・オブ・スローンズが面白いです。

 

いろんな角度からこのドラマを語れるとは思いますが、今回は生き方、死に方について語ってみたいと思います。

 

このドラマは本当に人が簡単に死んでいきます。

 

でも、死に方が様々なんです。ある人はリーダーの命令に逆らい、死刑になるのですが、死にたくないと命乞いをする人、またある人は戦いで傷つき、もう死ぬだけという状態で「なぜ生きているの?」と聞かれるシーンも印象的でした。

 

死ぬ勇気を恐れない人は、自分が深手を負っていて、死が間近に迫っていることを知ると殺してくれとも言って自ら死を選択をする人もいます。

 

自分で死にたいときに死ぬことができる、生に執着しない生き方が随所に描かれています。

 

翻ってみると私達の生き方、死に方はどうでしょうか。

世界中でほとんどの国は安楽死を合法化していません。

 

先日、評論家の西部邁さんの自殺を手助けしたということで、自殺を手伝うことは法に反することになっています。

 

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極論をいうと死に方を自分で選べないのが今の時代の当たり前となっていると思います。

 

ゲーム・オブ・スローンズは名誉のために死ぬという死に方もあります。

リーダーが捕虜になり、ひざまづけば許してやるというシーンもあります。

そのリーダーは殺されることを選択します。

 

いつ死んでもいいように今を一生懸命生きるといいますが、中世の時代、戦争の時代は自国が負けると、家族や子どもまでもが殺されたりひどい仕打ちに合うので、必死に生きてきました。

 

今の時代は先進国では戦争をすることはなく、生きることの自由がある程度認められている状態です。

 

そんな中で何のために生きているのかについて真剣に考えている人がどのくらいいるのでしょうか。

 

ゲーム・オブ・スローンズは世界を支配する、世界を秩序化することを目的にリーダーがそれぞれ違う思想を持って、みなが自分こそが神に選ばれしリーダーだと言って戦います。

 

自由と平和をかけて。

 

私達は国と国との戦争はないので、自由、平和という言葉はそこまで発することがないですが、では今の時代の生きる目的は何なのか。

 

死をかけて生きている人たちを見ていると自問自答させられるのです。